2018年2月1日、高級チョコレートメーカーのGODIVAが「日本は義理チョコをやめよう。」と新聞広告で呼びかけたことが話題になりました。
義理チョコに関しては、ディベートのトピックになるくらい反対・賛成意見がわかれているみたいですが、義理チョコ廃止に至ることがあるのでしょうか?
この記事では、バレンタインデーに義理チョコを贈る風習について、賛成意見と反対意見を紹介しながら、2019年のバレンタイン情勢を見つめてみたいと思います。
「義理チョコ」に反対派の意見
日本の企業に勤めたことのある人のほとんどは、バレンタインデーに義理チョコをあげたり、もらったりした経験があるのではないでしょうか。
お菓子屋さんのマーケティングにまんまとひっかかってしまったこの風習ですが、義理チョコに反対する意見は、次のようなものです。
女性の意見:
- ムダなお金を使いたくない
- (作ったり、選んだりする)ムダな時間を使いたくない
- 義理なのに本命だと勘違いされて困った
- 義理チョコをあげなかったために人間関係が崩れるのはおかしい
男性の意見:
- お返しを選ぶ時間がムダ
- 甘いものは嫌いなので困る
- もらった義理チョコよりも高額なお返しをする必要があるので大変
- 義理チョコで感謝の意ではなく義務感しか伝わってこない
- 「もらった義理チョコの数=社内の人気度」のような気がして苦痛
「義理チョコ」に賛成派の意見
反対派の人たちからすると、「えっ!なんで賛成する人がいるの?!」とびっくりするようです。
賛成派の意見は男女とも同じで、端的に言えば、「コミュニケーションの場・機会」となり、人間関係の潤滑油的イベントだということです。
具体的には、
- 会社が和やかな雰囲気に包まれる
- 日頃から感謝を伝えたい男性社員に「さりげなく」その気持ちを伝えることができる
- 義理チョコだとわかっていても、もらえると嬉しい(男性)
近年では、バレンタインデーに女性同志がチョコレートを交換するようなシーンもありますから、人間関係をよくするためのイベントとして上手く活用してもいいわけですよね。
商業主義的な面にうんざり
ただ、バレンタイン前になると、デパートやスーパーなどでバレンタインのチョココーナーが設置されて、甘い匂いで売り場が充満しています。
あそこまでたくさんのチョコレートが所狭しと並んでいると、私(豆太郎)は、ちょっとうんざりします。
これは、バレンタインに限らず、節分の恵方巻きやクリスマスのケーキ、お正月のおせちなど、季節ごとにお店が売上を伸ばすための施策をするからですよね。
GODIVAジャパンの社長が「義理チョコ廃止」と言っても、本命チョコとしての王座に座っている彼にとっては、義理チョコ市場にいるその他大勢のチョコレート・メーカーを蹴散らしているようにしか見えないのが実情。
バレンタインデーが、日頃の感謝を伝えるイベントであることは素敵なことだと思いますが、また違った方向へ動いていきそうな予感もします。
2019年のバレンタイン情勢は?
2018年の「義理チョコ廃止」広告から、2019年への展開としては、義理チョコとお返しに費やす時間やお金をもっと社会貢献的な活動へと移していく企業が増えそうな予感がします。
企業は利益追求するのが仕事ですから、バレンタインを商機ととらえることだってできるわけです。
つまり、会社の宣伝として、「義理チョコ廃止」というイベントを会社のPR材料として使うことができます。
社会貢献活動に変換した企業の例は見たことがあります。
もっと言えば、「女性が働きやすい職場である」ことをアピールして優秀な女性のスタッフをリクルートする手段に使うこともできますよね。
まとめ
日本で「義理チョコ廃止」になることはないかもしれませんが、バレンタインのチョコ・コーナーで賑わう人たちを横目にみながら、今後どういう展開をしていくのかを考えると面白くなってきました。
去年と比べたところで、2019年のバレンタイン情勢に大きな変化はないかもしれませんが、少しずつ変化の兆しが見えている気がします。
「あ~、誰か義理チョコくれないかなぁ~」と心の底では思っている豆太郎でした。